建設用語集（土木・大工・建築）

貫（ぬき）とは、木造建築で柱などの垂直材間に通す水平材のことをいいます。

逃げ墨（にげずみ）とは、目的の場所に障害物などがあり墨出しできない場合に、そこから離れた場所（一定の寸法）に引く墨のことをいいます。

納戸（なんど）とは、住宅において、普段使わないものをしまっておくための部屋を指します。詳しくは、建築基準法で居室と見なされない部屋のことです。

長押（なげし）とは、和室の壁面に見られる化粧材で、水平に取り付けられているものです。

中塗りとは、下塗りと上塗りの中間に塗る層のことで、塗装の3工程の真ん中にくるものです。中塗り塗装は、上塗りの補強を目的としています。

装飾のために、化粧材として貼り付ける柱をいいます。完全な飾りなので、支えとしての役割は持ちません。

木材の接合方法の呼び名。接合の目的によって呼び分けられます。継手は木材を延長するときの接合方法。仕口は木材同士を角度をつけて接合するときの方法です。

床下の過重を支えるための石。床束の土台として利用されます。石製もありますが、主流はコンクリート製です。

部材を支えるための短い縦材の総称です。床束、小屋束、真束など、使われる場所によってさまざまな種類があります。

伝統的な木造軸組で利用される部材。力板（ちからいた）とセットで使うもので、交互にダボで連結していきます。

建物の柱が正確に垂直かを確認し、調整する作業のこと。垂直が取れたら仮筋交いで固定します。このほか、地震や台風などで傾いた建築物を垂直に起こすことを意味することもあります。

天井に垂直に取り付けられる小さな壁です。基本は間仕切りですが、火災時は煙の広がりを抑える防火機能も果たします。別名、下がり壁とも呼ばれます。

差し掛けや庇（ひさし）などの垂木を受けるために、柱に取り付けられる横材をいいます。

小屋組において、屋根の傾斜に沿って取り付けられる部材。野地板を下から支える役割があります。

雨水の排水のために、屋根から地面に向けて垂直に取り付けられる樋。

真壁造りの和室において、壁と畳の間のすき間を埋める細長い部材です。

建築物の垂直・水平対向の応力を支える壁です。“壁”といっても、荷重を支えるものなら面でなくても耐力壁と呼ばれます。筋交いも耐力壁の一種です。 近い言葉で「耐震壁」もありますが、こちらは…

その名の通り耐水性を持った合板です。JAS（日本農林規）によって分類されており、「特類・１類・２類・３類」の4種類があります。

建築物の地震に対する耐性を表す度合い。耐震性が高いほど地震に強いといえます。このほか、地震に強い性質そのものを示すこともあります。

付け鴨居（つけがもい）とは、座敷などの塗り壁面にとりつけた装飾的な鴨居のことをいいます。

妻入り（つまいり）とは、妻に入口のある建物のことを妻入りといいます。

丸太の側面のみを削ぎ落としたもの。丸太の強度はそのままに、意匠としてデザイン的な役割もあります。

妻梁（つまばり）とは、小屋組みとして建物の妻側にとりつけられる横架材のことをいいます。

吊り木（つりぎ）とは、棚や天井の垂れやたわみを防ぐため、天井や棚などを上方から吊って支える細長い木材のことをいいます。

吊り束（つりつか）とは、桁や梁からつりさげる、天井などをつり支える短い柱のことをいいます。

流通している材料の標準サイズのことで、つまり既製寸法のことをいいます。

胴差（どうざし）とは、木造建築において上階と下階の間に入れる水平材のことをいいます。

大工の手間賃＝人件費。「木造建築に関する人件費」としての意味で使われることが多いです。

太陽熱を活かした省エネな住宅。具体的には、暖房・冷房、給湯などに活かされています。

胴縁（どうぶち）とは、柱と柱との間に水平に渡した下地材のことをいいます。